パス
パスとは、秘かにカードの上半分と下半分を入れ替える技法です。いろんな方法が考案されています。難しい技法ですが、出来ればかなりの効果が見込めます。
パスの方法
●クラシックパス
カードをディーリングポジションで持ち、真ん中あたりに左小指でブレイクを保っています。親指は左サイドに沿って伸ばします。上から右手の人差し指を伸ばした状態のビドルポジションで深くかけ、下パケットをしっかり支えます。
ここから、上下のパケットを入れ替えます。左小指をブレイクしているところに差し込み、薬指で挟んで上半分をしっかり支えます。そして、それらの指を動かして右に上パケットをずらしますが、左小指が下パケットからはずれるまでずらします。
すぐに右手で下パケットを上に引くと、左小指と薬指で挟んでいたところを軸にして、上パケットが下パケットの下へまわります。すぐに、右手を下げてカードをそろえます。
パスをするとき、客が手元を見ていると、どんなに上手な人でもあやしまれてしまうので、相手の目線を手元からはずすことが必要です。そのためには、パスをするときにあなた自身が手元を絶対に見ないようにして、客に話しかけたりすると客の目線は手元からはずせるでしょう。ちなみに、このような行為をミスディレクションといいます。
パスを上達させるには、上手な人のパスを見て研究することが一番です。YouTubeにアップされていたプロマジシャンのふじいあきらさんとDrYamanaoさんのパスの動画を張っておくので、研究してみてください。カメラだからミスディレクションなしですけど、全くパスの動きが見えないですねぇ。かなりすごいです。こんなに上手すぎて見えないのじゃ、かえって研究できないでしょうか・・・
classic pass ~ simple version ~ クラシックパス
Akira Fujii's classic pass 2008
●カバーパス・インビジブルパス
カバーパスはトップカードを動かさずにそれより下だけパスする技法です。
インビジブルパスはカード全体を表向ける作業の中でパスする技法で、角度に強いです。
ここでもまた、YouTubeにアップされていたふじいあきらさんとDrYamanaoさんのカバーパスの動画を張っておきます。